所在地:東京都板橋区前野町3丁目41番1号
アクセス:地下鉄志村坂上〜徒歩
形式・作庭:枯山水、小口基實
文化財:
館内に足を踏み入れると、目の前に広がる枯山水の苔庭と食事処「柿天舎」のどこか懐かしい佇まい。さやの湯処は、この庭と建物から始まりました。
この場所は、物づくりに情熱を傾けた一人の事業家の住まいでした。 戦後まもなくの昭和21年(1946年)、現在の食事処「柿天舎」の場所に邸宅がつくられ、その翌年に全国から銘石を集め配した庭園が完成しました。それから50年もの間、人とともに年月を重ねてきた住まいだったのです。
1996年、隣接した会社の工場と事務所の移転に際し、この建物も庭も誰にも手入れされる事のない空き家となりました。主のいない住まいはすっかり荒れ果て、
取り壊されるのを待つのみに思えました。しかし、「この場所をどうにか残したい」この想いが強く、何年もの時間をかけ新しい別の姿を模索し続けました。その中で、古家再生の建築家降幡廣信氏と、作庭家小口基實氏に巡り会い、昭和の住まいだったこの空間は、今現在の姿へと生まれ変わったのです。
それが「さやの湯処」です。(さやの湯処HPより)
私的満足度「★★」:さすがは小口氏の作庭だけあって見応え十分です。日帰り温泉設備にはもったいない設えです。冬場の写真ですが、花の季節に再訪したい庭園(お風呂)です。
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