所在地:東京都新宿区戸塚町1丁目
アクセス:地下鉄東西線早稲田駅〜徒歩
形式・作庭:
文化財:
麗しい春。大学の中でも季節を感じさせてくれる場所がある。とりわけ木々や草花の美しい大隈庭園は、"キャンパスのオアシス"といったところ。大隈庭園には高木、中木が728本、低木・生垣が325本(1992年の樹木調査)ある。入ってすぐ右に魔よけの獅子が2頭並んでいる。これは創立百周年を記念して台湾同学会より寄贈されたもの。
そのまま進み、池を渡って左に進むと小高い丘になっている。そこの木々の緑の鬱蒼としたところにひっそりと佇んでいるのは、キャンパスで唯一の女性像、創立者・大隈重信の夫人である「大隈綾子婦人像」。1927(昭和2)年、10月に除幕。朝倉文夫の作によるもの。もともとはキャンパス内に設置する予定だったが、この像が作られた大正時代にはその考えは受け入れられず、早稲田騒動の原因の一つとなった。この模様は、尾崎士郎の『人生劇場』にも出てくる。
大隈重信が早稲田に別邸を構えたのは、1874(明治7)年だが、ここはもともと彦根藩・井伊家や高松藩・松平家の下屋敷で、その庭園は江戸の面影を残す和様四条家風だった。大隈はそれを好まず、好みにより自然を活かした文人風(明治期の京都風の庭)に変えた。当時の庭園の多くは和様四条家風で、東京で京都風の庭園は大隈が初めてだと言われている。大隈の生前には、この庭園に大きな温室を作り、日本で最初にメロンを栽培し、品評会を開催した。 1945(昭和20)年5月、空襲で庭園は廃墟と化したが、多くの人々の努力により、ほぼ昔通りの景観通りに復元され、今日に至っている。(早稲田ウィークリーHPより)
私的満足度「★」:久々の訪問。当日はセンター試験をやっていたりして、若き日を思い出したりしました。庭園は4〜12月にかけて開放されるのですが、垣根が低いので撮影可能でした。
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