所在地:渋谷区猿楽町29-20
アクセス:東急東横線「代官山駅」〜徒歩
形式・作庭:回遊式庭園
文化財:区名勝
旧朝倉家住宅は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎次郎によって、大正8年(1919)に建てられました。 戦後、社団法人中央馬事会へ売却され、その後農林水産省に譲渡されるなどの歴史を経て、昭和39年(1964)から
現在の内閣府の前身である経済企画庁の渋谷会議所として近年まで使用されていました。
旧朝倉家住宅は、猿楽町の南西斜面を利用して建てられていて、宅地北側に主屋、西側に土蔵、東側に庭門や附属屋(車庫)があります。 一体となる庭園は、
崖線(がいせん)という地形を取り入れた回遊式庭園となっています。
東京中心部に残る、関東大震災以前に遡る数少ない大正期の和風住宅として貴重であり、また、都市化が急速に進んだ周縁部に営まれた住宅であることが、
近代の和風住宅の展開を知るうえで重要であるとして、平成16年(2004)12月10日に国の重要文化財に指定されました。
敷地総面積5,419.81u、 建築面積主屋573.76u、 土蔵29.03u、 付属屋42.96uで主屋及び土蔵が重要文化財に指定されています。
所有者は文部科学省(文化庁)、 渋谷区が管理団体となっています。
庭園は、玄関前の前庭、敷地南側の主庭、坪庭の中庭に大別されます。
主庭は、西渋谷台地の崖線部にあるため、斜面とその上部平地からなり、敷地外の眺望を借景として取り入れ、富士山や目黒川、田園風景が望めるような構成になっていました。
主屋からも、額縁の絵を見るように庭の景観がつくられ、 三田用水から引用して流れと滝を配し、また各種の石灯籠や景石が多く配置されています。(渋谷区HPより)
私的満足度「★」:額縁の絵を見るように庭の景観が造られています
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