所在地:台東区池之端一丁目 アクセス:地下鉄千代田線湯島駅〜徒歩 形式・作庭:回遊式庭園 文化財:国指定名勝 この庭園は、越後高田藩江戸屋敷から元舞鶴藩知事・牧野弼成、そして岩崎家本邸へと変遷し、往時には、1万5,000坪余りに20棟もの建物が並んでいました。 第二時世界大戦後、国有財産となり、最高裁判所司法研修所等として利用されました。平成6年(1994年)に文化庁の所管となり、平成13年(2001年)東京都の管理となりました。昭和36年(1961年)に洋館と撞球室が重要文化財に指定されました。和館大広間は洋館東脇にある柚塀とともに昭和44年(1969年)に、さらに宅地、煉瓦塀を含めた屋敷全体と実測図が平成11年(1999年)に重要文化財に指定されました。 このような経緯をもつ旧岩崎邸は、明治29年(1896年)に三菱創始者・岩崎家本邸として建てられました。現存するのは洋館・撞球室・和館の3棟です。洋館・撞球室は、英国人ジョサイア・コンドル(1852〜1920年)の設計。コンドルは、明治政府の招聘で、明治10年(1877年)、工部大学校造家学課程(現・東京大学工学部建築学課)の教授として来日し、大学で教鞭を執る傍ら、百を越える洋館を日本で建てました。旧岩崎邸は現存するコンドルの作品では最古の建物で、邸宅建築の中では傑作と言われています。 大名庭園の形式を一部踏襲している岩崎邸の庭は、本邸建築時に池を埋めて芝を張り、庭石・灯籠・築山が設けられました。建築様式同様に和洋併置式とされ、「芝庭」をもつ近代庭園の初期の形を残し、その後の日本の邸宅建築に大きな影響を与えました。(東京都HPより) 私的満足度「★」:お庭としては今ひとつです。建物は見応えあります。 |