【布袋尊】曹禅寺(そうぜんじ)
昭和7(1932)年、矢口町に教会を開設。牛込白銀町にあった盛高院の寺号を継いで昭和14(1939)年に創建しました。曹洞宗の寺で、京都三条大橋に建てられた欄干橋柱を安置しています。これは昭和9(1934)年の室戸台風によって橋が決壊した際、残った1本です。布袋尊は本堂の左の社に祀られています。
【毘沙門天】微妙庵(びみょうあん)
創建年代は不詳ですが、本門寺塔頭(たっちゅう)覚源寺の一堂宇(どうう)として建立したと伝えられています。当寺の本尊毘沙門天は、村民により品川沖で拾い上げられ、堂を構えたものと「新編武蔵風土記稿」に記されています。境内にはイボとり観音の馬頭観音堂もあります。毎年11月1日に、まといを掲げて歩く御会式が行われます。お正月期間は世話人がいますが、ふだんは無人です。
【大黒天】馬頭観音堂(ばとうかんのんどう)
慶応3(1867)年に官軍による江戸征伐の際、密偵として捕らえられ惨殺された渡辺建造の墓のあった場所に、昭和36(1961)年に観音堂が建立されました。狭い入口の階段を上がった先は、木々に覆われ歴史を感じるたたずまいです。観音堂内に大きな大黒天を祀っています。馬頭観音は動物の神様です。そのせいか、境内はいつも数匹の猫がくつろいでいます。
【弁財天】厳定院(ごんじょういん)
正応2(1289)年に池上本門寺二世日朗聖人(にちろうしょうにん)の直弟子、厳定院日朗聖人が開創しました。厳定院は日蓮宗の寺院で、慧光山(えこうざん)と号し、池上本門寺の子院です。大正9(1920)年には、別院として池上鬼子母神堂を建立しています。弁財天の木像を、本堂右手の小さな石祠の中に祀っており、いつでもその姿形を拝むことができます。
【福禄寿】本成院(ほんじょういん)
弘安5(1282)年、上の北谷の地に、日蓮聖人の直弟子日向聖人(にっこうしょうにん)の庵室として開創しました。その後、東谷にあった本成坊が廃寺となり、これを合併し再興されました。享保年間(1716~1736)に現在地に移り再建され、本成院と称するようになりました。池上本門寺の旧塔頭支院です。周辺は池上本門寺を中心に小さな寺が集まり門前町の雰囲気が漂います。
【寿老神】妙見堂(みょうけんどう)
日蓮聖人が鎌倉時代の弘安5(1282)年に入滅された霊跡です。本堂には妙見大菩薩を奉安しています。慶応2(1866)年の再建で、明治時代に増築工事が行われました。小さなお堂ですが銅板の屋根とケヤキの柱のバランスが出色と称されます。本堂左手の祠に寿老人が安置されています。お堂近くの妙見阪では梅雨の時期、美しい紫陽花が咲き誇ります。
【恵比寿天】養源寺(ようげんじ)
八代将軍・徳川吉宗が鷹狩りの際に膳所として使用したという歴史あるお寺です。池上本門寺十八世日輝聖人を迎えて、慶安元(1648)年に開山しました。昭和20(1945)年までは尼僧寺でした。庭園が美しく、寺の周りにはたくさんの花が咲き四季を通じて訪れる人を楽しませてくれます。養源寺からスタートする方のために色紙も用意されています。
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