12千葉県 旧片桐邸 庭園

フレーム

所在地:千葉県市川市中山3−15−8
アクセス:京成線中山駅〜徒歩
形式・作庭:枯山水、通称「寅さん」
文化財:

 旧片桐邸は、平成10年10月26日、川原君江さんから寄贈されました。
 昭和13年、電気業界で成功を収めた片桐勝蔵氏が建てた家屋で、木造2階建て瓦葺の日本家屋です。勝蔵氏は明治20年、東京都台東区に生まれ、ランプを見て「これからは必ず電気の時代が来る」と考え電気業界に入り、明治41年に片桐勝蔵商店を創設しました。以来、関東の電気問屋として東京芝浦電気(現東芝)と取引したり、松下電気の代理店となって東京進出に力を貸すなど、着実に事業を拡大しました。勝蔵氏のよき片腕には、ヤマギワ電気創設者の山際弘文氏がいました。
 勝蔵氏は、大変に建築を好み様々な建築にも関わった人で、中山の家も、安田銀行の安田和重氏の紹介で、その設計者を選び建てたものです。純和風の間取りに洋風な趣向を凝らした造りは、当時としてはモダンなものだったと思われます。庭は、赤坂の通称「寅さん」と呼ばれた庭師の手になるもので、庭石は長瀞から運び入れました。昭和36年、電気業界を引退した勝蔵氏は、かねてより愛した憩いの地「市川」に長女照子さんとともに暮らし、昭和55年に亡くなりました。平成10年、次女川原君江さんから、「両親と姉が愛した市川の土地を市に寄贈したい」とのお話があり、市川市は、出来るだけたたずまいを遺しながら文化活動の場として活用できるように、寄贈整備していくことになりました。日曜日には、コンサートやお話会などが開かれています。(市川市HPより)

私的満足度「★」:普通のちょっとお金持ちの人の家のお庭でした。



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