住所;埼玉県入間郡三芳町上富1542 1696年(元禄9年)に、当時川越藩主だった柳沢吉保の命によって、三富地区の開拓農民の菩提寺として建立されたのが、この「多福寺」です。出身地の異なる者たちが寄り集まってくる新田村落での生活のため、寺社の建立によってなおさら村民としての一体的まとまり、連帯感情を作り出していくことが必要でした。三富新田に入村した農民たちは、この時まで上富村は亀久保村(現大井町)地蔵院、中富村、下富村は大塚村(現川越市)西福寺を菩提寺としました。以来、多福寺は、三富農民の精神的支柱として、大きな役割を果たしていきました。本堂の裏手には元禄期に造園された枯山水「築山泉水の庭」という見事な庭園があえいますが、公開は“元日から1月5日の期間のみ”。(三芳町教育委員会より) |