11埼玉県 岡部陣屋

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住所:埼玉県深谷市岡部町岡部
アクセス;JR岡部町〜徒歩
文化財:埼玉県指定旧跡

岡部藩の歴史は天正18年(1590)に徳川家康が関東入国を果たしたことに始まる。豊臣秀吉の命令により故郷の東海地方を離れて後北条氏の旧領を与えられた家康は、その広大な領地を家臣たちに割り振った。安部信勝は武蔵榛沢に知行地を与えられ岡部に居住した。これが岡部藩の始まりとなるわけである。子の摂津守信盛は関ヶ原の戦い、大坂の陣で軍功を挙げたため1万9千石に加増され岡部家は諸侯に名を連ねることとなった。
 岡部家は江戸幕府からの信頼が厚かったようで度々加増を受けているが、その所領は摂津と三河の飛び地が大部分を占めており関東では5千石の采地しかなかった。4代藩主信峯の時に岡部に陣屋を構えているので、正確には岡部陣屋は信峯の代から始まったこととなる。安部家は小藩ではあったが幕末まで存続し、最後の藩主信発の代に明治維新を迎えている。

私的満足度「★」:あまり知られていませんが、明治まで残った埼玉県の城・陣屋は「川越」「岩槻」「忍」とこの「岡部」です。現地には幕末にこの地に幽閉された砲術家の高島秋帆の碑があるのみでした。



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