所在地:秩父市荒川上田野557
アクセス:秩父鉄道浦山口駅〜徒歩
形式・作庭:池泉鑑賞式庭園
文化財:
ご詠歌:わけのぼり むすぶささの戸 おしひらき 佛をおがむ 身こそたのもし
秩父札所29番寺の入口のしだれ桜の下に「篠戸山長泉禪院」と深彫りされた苔むした立派な石碑、その右側には、石の延命地蔵が「二十九番」と彫られた台座の上に座っています。秩父札所29番の昔の観音堂は、寺の前方にある小山の頂上近くの岩山に懸崖造りで建っていたが、焼失してしまったので、江戸中期に寺内に移された。間口7間、奥行5間半の寄棟瓦葺きの堂であります。一木一草に至るまで手入れの行き届いた境内は、いかにも観音の霊地らしさを感じられます。秩父札所29番の本堂正面の欄間に、寺宝の一つである板絵額があります。葛飾北斎52歳と署名入りの楼花の絵であります。またこの寺が石札堂と呼ばれるのは、1234年円教寺開山性空上人が、秩父巡礼の折納めたという古い石札があるからであります。昔、山峡の渕の中に光るものが見えるので里人は何だろうと怪しんでいました。その時、十数人の僧が現れて小笹の茂る岩屋の中の観音像を見出し、お堂を建ててお祀りしたのが寺の創始であるといいます。
山門に古木のしだれ桜があります。毎年美しく咲いていたが、だんだん前方の杉が大きくなって日陰となり花が咲かなくなりました。その時、ダム工事がはじまり、この杉が伐採されました。それからは美しい花を咲かすようになりました。「よみがえりの一本桜」と呼ばれます。(写真右下)(埼玉県秩父市札所めぐりHPより)
私的満足度「★★」:秩父の桜巡りのなかで訪問です。お庭の由来はあまり無い様子でしたが、丁寧に整備がされており、好印象のお寺でした。
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