所在地:鶴岡市羽黒 月山8合目 アクセス:鶴岡駅~バス(月山8合目駐車場より徒歩10分) 明治以前の神仏習合の時代、月山には神である月読命と仏の阿弥陀如来が祀られ、月山権現として崇められていた。八合目の湿原「みだがはら」の由来を江戸時代の文献に求めると、「小屋の岩頭に阿弥陀如来の銅像を安置したことから、俗に呼ぶ弥陀ヶ原と旧記に載る所は御田ヶ原である。日神の御田は天の安田・天の平田・天の邑併田の三ヶ所に有り、これらは皆良き田である。こうしたことから、諸神の国社に御田植ること古式なれば、このような丘山にも神田を開かれたのであろう」とあり、天照大神の御田としての「御田ヶ原」であると記している。また、日本書紀には「天照大神が天上にあって、保食神が葦原中津国にあった時、月夜見尊を保食神に遣わされた。保食神の所に至ると、保食神は首を廻して国に向かい口から飯を出した。その稲種で天の狭田及び長田に種を撒いた。」とある。奇稲田姫神は稲田の守護神であり、豊穣の神であることから、農耕神でもある月山神の摂社として配せられる。 ここ八合目の湿原はいにしえより天のお花畑にも喩えられ、雪の消える跡を追うように咲くニッコウキスゲや秋を知らせるミヤマリンドウなど、たくさんの草花が高山の澄んだ空気に冴えわたり登拝者の心を和めてくれる。また晩秋には池塘(ちとう)の回りの馬蹄草(雑草)があかく色付き、見た目にもまるで黄金に実った稲田を想わせる。こうした光景が人々に神田といわせるゆえんで、稲田の神とする奇稲田姫(櫛名田比売)が祀られるのはもっともなことである。古より馬蹄草の多少によって年穀の豊凶を卜う作だめしの御田とされている。 御田原神社の御社殿は、月山神社本宮の二十年に一度の式年遷宮による古材をそのまま用いて建てられる。ゆえに、月山頂上の本宮参拝が叶わない人にとっては遥拝所として、また籠もり所としての機能を果たし、本宮参拝と同様の御神徳に与るとされている。(やまがた庄内観光HPより) 私的満足度「★★」:やっと参拝かないました。とはいえ遥拝です。時間と体力があれば登拝できるのですが、なかなか難しいですね。
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