住所;秋田県大仙市高梨字大嶋1 アクセス;JR大曲駅〜タクシー 作庭・作者 文化財:国指定名勝 「池田氏庭園」は、大仙市東部の田園地帯に位置しています。池田氏は、明治時代中頃から戦前まで高梨村長を務め、山形県の本間氏・宮城県の斉藤氏と並ぶ大地主として知られています。 「池田氏庭園」は、明治29年(1896)の六郷大地震で家屋が倒壊したのを契機に、耕地整理事業に合わせて屋敷地を拡張し、秋田市の千秋公園を設計した長岡安平の協力を得て明治末頃までに地割りが行われ、大正時代に完成したものです。 敷地はおおよそ4万2千uあり、平面形は六角形で周囲は石垣を伴う堀や土塁で囲まれています。この平面形は、池田氏の家紋である亀甲桔梗の亀甲を意識したといわれています。 敷地北半の主屋を取り巻く地域には、各所に築山や滝口を設け、石灯籠、景石を配し、水道施設やプール、運動広場などがありました。敷地南半には、図書館として建築された洋館や、講堂と称された武道館、家畜小屋・馬小屋・果樹園・菜園などが設けられていました。主屋が昭和27年(1952)2月に焼失、その後多くの施設も失われましたが、庭園及び主屋建物基礎等は良好に残っており、現存する洋館・薬医門、米蔵や味噌蔵などの5つの蔵と共に当時の屋敷地の構成を良く伝えています。 主屋南西側の主庭園は、中島を有する池を中心に、西岸に高さ及び笠の径が共に約4mの日本最大級の巨大な雪見灯籠、南東岸に秋田県最初の鉄筋コンクリート造の2階建て洋館が配されています。洋館は大正11年(1922)に私設の公開図書館として建築され、内装の壁紙にはかつて国会議事堂に使われていたものと同じ種類の金唐革紙(きんからかわかみ)が使われています。(池田氏庭園HPより) 私的満足度「★★」:年に5日しか公開しない庭園です。公開日を予め調べての訪問ですが、あいにくの雨。地元ボランティアの方が懇切丁寧に約40分間解説してくれての拝観です(タクシーを待たせていた私はメーターが気が気でなくそわそわでしたが)。一応これで東北三大豪農庭園コンプリートです。 |