04宮城県 多賀城

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所在地:宮城県多賀城市市川字城前
アクセス:JR東北本線国府多賀城駅〜徒歩
文化財:国特別史跡

 多賀城は奈良・平安時代に陸奥国府が置かれ、東北各地の城柵の中心でもあった。9世紀になると、多賀城の南門に至る南北大路と、これとほぼ直交する東西大路を軸に、100m毎に小路が造られ、碁盤の目状の道路網が都市計画にもとづいて整備された。10世紀にはさらにその範囲が広がり、道路で区切られた区画には、国司などの上級役人の広い邸宅や、多賀城を支えてさまざまな仕事をする多数の人々の住居などが配置され、町並みが形成された。
 多賀城碑は多賀城南門付近にある高さ2mの石碑で、歌枕で有名な「壷碑」とも呼ばれており、碑面 には、多賀城の位置、神亀元年(724)に多賀城が大野東人によって創建されたこと、762(天平宝字6)年に藤原朝■(あさかり)によって造りなおされたことなどが彫り込まれている。内容から、762年多賀城修復の際にこれを記念して立てられた碑であり、多賀城の造営についての貴重な資料となっている。

写真上:多賀城碑
写真下:多賀城碑よりみた政庁跡
私的満足度「★★」:現地で熱心に説明してくれるシルバーボランティアの方に脱帽です。多賀城碑は見応え十分です。また駅脇にある東北歴史博物館の展示も充実していて1日楽しめます。


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