道探し二輪車遠乗り=地図を読み山道を辿る山二輪車旅

とれとればいく弐千・弐千壱連戦 其の六 山無し大舞台

「信玄迷路弐千壱」
 
公儀報告状

第壱幕「松姫」

予報による曇天の心配をよそに小春日和となった猿橋近隣公園に31名の参加者が集まってきました。最近恒例のようになっている簡略化されたブリーフィングをサッくりと終えてスタート地点へ。スタートは予定どおりの午前9時。ラリーストたちの長い1日の始まり始まり。

とれとれスタートにて、まずはサイクリングロードを気持ちよく流してからPS0の手前でSTを探すけど、PS0の暫定トップは実走スタッフの品田くん!全員が川沿いのWTを行き過ぎてしまったらしい。

PS0からはPS1までの未整備尾根ルートを軽くトレッキングした後、奈良子林道を上りPC2からの担ぎ上りを経て、本日のメインディッシュの1品目:棚沢尾根およびセイメイバン尾根の地図読みフィールドでござい。棚沢尾根ではQPへアクセスする辺りからはフィールドトレッキング。1番踏みやすいところを行くとダミーのピークへ吸い込まれていく。地図上には現れていないけれど地形をよく読めばQPのピークじゃないとわかるはず。(そこから進行方向を目指すとQPのピーク、さらに進むと激下りになるし〜!)でもダミーピークの“ジャスコ”はちょっとイタズラが過ぎたかな?

棚沢山からはセイメイバンまでは富士山を右手に見ながらの風光明媚な尾根ダウンヒルルート。でもスピードは控えめに!対向者注意、山道は登り優先です!!

セイメイバンからは前半はルート選択ダウンヒルルート、後半はまたしても地図読みトレッキング。前半についてはあれほど“乗車できるルートを工夫するように”と強調したのに、大半がやぶこぎスラロームを堪能した模様?一方の高乗車率ルートはちゃんとトレイルメンテしておいたんだから、ちゃんと乗れないのはクリエイターのせいじゃないよ〜!

それでもPC4へのトップの到着時間はクリエイターの予想を上回る早さ!たいしたものです。弐番:保くん、参番:高梨さん、四番:イトクニさんの3人にいたってはPCの設営前に下りてきてしまったらしい。ゴメンナサイ。続いて圧倒的な読図力を発揮して六拾八番:相川さん、六拾九番:西川さんが上位に食い込む。特に相川さん「ダウンヒルはみんな速いんで抜かれましたけれどこの手の地図読みは得意なんで。」と飄々とした様子にはクリエイターもびっくり!とれとれ常連陣、実走スタッフも含めて大半をロストさせた極上の尾根迷路もオリエンテーリング人には通用しないらしい

PC4からは松姫街道を流してから、メインディッシュの2品目:佐野峠&坪山越えの山道へ。中盤でこの担ぎ上りはツラいかもしれないけど、これを越えないと今日の宿にはたどり着けないのです。実はオンロード上り→松姫峠→尾根の林道→佐野峠のルートも考えていたんだけど、とれとれらしくないということで却下?せめて自由選択にしてほしかったかな?

佐野峠からQP5の坪山までもうひと担ぎ上りして、ダメ押しの植林道なし担ぎ下ろしだぁ!それでもなんとかがんばって担ぎ下ろしていくと絵に描いたようなSTが現れる。これは100%乗車のSTなんだけれど疲れ過ぎていて楽しくないって?それもクリエイターのせいじゃないよ〜!そんなセリフはクリエイターのシナリオにはないぜ!

そんなわけで16:30 ELという時間設定にもかかわらずPC6以降には20名しか入れなかった。順位変動は得意の?担ぎ上りがあったおかげか、保、高梨、イトクニ以下、十弐番:啓一郎さん、六番:三浦くん、伍番:辻田さん、拾八番:堀内くんといったとれとれ常連陣が上位を取り戻す。

ここからは入り口さえわかればとってもイージーな昔道ツーリングルート。でも案の定、その入り口がわからなくてウロウロ、なかには行き過ぎて少し先の実線の道を北上していってしまう人も。さらにPC8へのSTはめちゃくちゃ楽しいスイッチバック下りのはずなんだけど、コントロールが効かなくって楽しく乗れないって?みなさん自分を追い込み過ぎです。ゆとりがあればこんなに楽しいSTツーリングルートはないのに。

さてと、PC8から先はブリーフィングでもほのめかしたとおりのパワー冒険ルート。隠しEXルートとでも言っておきましょうか。このルートに入れたのは予想どおりというべきか、保くん、高梨さんとおまけの啓一郎さんの3人だけ。EXなラリーストにも同じく日が暮れるまで走ろうよ!という心を込めて仕上げた特別デザートなり。特にQP9までの道のない尾根には、クリエイターも1歩1歩踏みしめながらこれなら物足りないことはありますまいと微笑んだもの。御3人には充分に堪能いただけたかな?

最後までもつれた保×高梨のトップ争いは、高梨が先行していた保をARRI.直前のST下りでとらえるもそのままARRI.を通り過ぎてリエゾンルートまで下ってしまって自滅、同じく通り過ぎるもすぐに引き返した吉野保が8時間半にわたる長い闘いを征しました。

そして宿までのリエゾンはアシのある人もない人もみんな仲良く夕闇の中をナイトツーリング。クリエイターの思惑どおりの状況になりましたとさ、めでたしめでたし???

選手のみなさん本当にたいへんお疲れさまでした。(親方壱号:森山貴幸)
 
 

第弐幕「桜吹雪」

明けて2日目。引き続き良い天気で暑くなりそうだ。

DEP~QP1   

デパール地点を予定通りAM8:00にスタート。SS1の疲れが残っていると思うのだが、みんな元気そうだ。のどかな山村を縫うようにして道は上って行く。舗装路を上り詰めたところからSTが始まるのだが、ブリーフィングを思い切り省略してしまったため、入り口がわからずみんな右往左往。しかし親心からか、ST入り口にマーキング代わりのQP1を設置しておいたのだ。そこまで気を使っているのにブービー堀内は最後まで一人で迷っていた。

QP1~PC2  

QP1からは、SS1とはうって変わって快適な山道。一度、和見の集落に出るがさらに快適なSTはつづく。和見からのSTは昔の通学路だったと言う話。途中で通学路を離れ倒木エリアを抜けるとPC2の瀬淵山。南側の視界が開けていて景色サイコー。トップでPC2にたどり着いたのはQP1を一番で見つけた高梨、さすがだ。しかーし、PC2にもたどり着かずに行方不明になったラリーストも現れてしまった。早川&菊島コンビだ。後追いスタッフだったシナッチが「ファンライドウィズラブ!」の2人に近づく事ができず、いつの間にか見失ってしまったのが原因らしい・・・。しばらくの間、どこに消えてしまったのか誰も知らない。

PC2~PC3  

瀬淵山山頂からのSTを下り、お祭り真っ最中の神社の境内をぬけ、旧甲州街道の野田尻宿へ。そして桜の名所「大野貯水池」。桜が満開なのは良かったのだが、ここもお祭りの真っ最中で少々うるさかった。さてここからがSS2前半のヤマ場、大田集落からの峠道。ここもブリーフィングで地図通りとしか言わなかったために、入り口でウロウロ、最初の分岐でウロウロ、畑仕事のおじさんの忠告を無視してウロウロ、峠の手前でウロウロ、「クリエイターやって良かった、ぐふふ。」それでも、ご褒美に峠からは快適なSTを用意したのだ。下りきったところがPC3。高梨はここまでもトップをキープ。しばらくして、吉野・伊藤・三浦と続く。

PC3~PC4   

PC3までは、みんな楽しんでもらえたよね!実はホントの信玄迷路はここから始まるのだった。まずは立野峠への登山道、標高差500m。登山道と言っても、この道も昔の生活道なのだ。沢沿いの道を乗ったり押したりしながら峠直下まで登る。天気が良いのでハイカーも多い。山道を使っているのはボクらだけではないのだ。峠に近づくと本格的な担ぎが始まる。しばらく担ぐと左手にPC3方面の視界が広ける。絶景とまではいかないけど、「自分の足でここまで来たのだ。」って感じてもらえたかな。ビューポイントからわずかで峠に到着。峠からは乗れる?STであっという間にPC4。上位陣は難なくこなしていくが、中位以降の面々はもうヨレヨレだったらしい。

PC4~QP5   

PC4からは、しばらく舗装路。無生野・雛鶴神社を通り雛鶴峠を目指す。途中、犬が放し飼いになっていて焦った人もいたのでは?入り口の塞がれた旧雛鶴トンネルの脇から再び山道が始まる。乗って上れるほど綺麗なST。あっという間に峠のQPに。

QP5~PC6   

登りは綺麗だったのに、なぜか峠の反対側は荒れ放題。藪藪で全然乗れないのだ。あげくの果てに山道の終わりはコンクリの法面の上に出る。みんなどうやって降りたのかな?なんとか舗装路に降りてもらい、リニアモーターカーの車両基地の横に出る。残念ながら試験走行日ではなかったので車両を見る事は出来なかった。車両基地からは舗装路を下り、そしてPC6への上り返し。ここの上りは桜並木が続いていて雰囲気のいい道だと思うのだが、疲れきったみんなの目にはどう映ったのやら。ここをトップで登ってきたのも、高梨だった。吉野はSS1で痛めた足が痛いらしい。

PC6~ARRI   

EL時間に間に合ったのは、高梨・吉野・伊藤・三浦・真鍋・鈴木。予想通りだ。ホントはもっと多くの人に通過してもらいたかったのだが、時間は無制限ではないので申し訳無いが6人以外の方達は足切りにさせてもらった。通過できなかった皆さん、また次の機会に。さて、ELを通過した6人は林道でSS2の最高点まで登る。途中、振り返ると富士山が綺麗なはずだったが・・・あいにく雲に包まれていた。それでも、足元には大月の街が広がっていたのだが、彼らに景色を見る余裕があったかな?そして、いよいよ最後のSTへ。このSTも古い道で、とても良く道形が残っているのだが倒木と藪であんまり乗れない。グズグズに崩れているところもあり、おまけにはっきりしない分岐がいくつもあるのだ。まさしく信玄迷路!!!それでも後半は乗れるようにトレイルメンテナンスをしたのだった。何だかんだ言ってもやさしいよね、ボクって???さて、この区間をトップで入った高梨だったが途中ロストしてしまい、結局トップで山を下りたのは吉野だった。真鍋は途中で完全に道を見失い、藪と格闘したあげくにQP不通過。さいあく〜。逆にソリッド三浦はほとんどロストせずに山を下り、アリベ手前でビールを購入する余裕。ゴールした後ウマそうに飲み干していた。

ARRI~駐車場  

ARRIの近くにあった「猿橋」は、みんな見たかな?SS2は遠方から来られた方達のために観光ポイントもいくつか盛り込んだのだ。旧甲州街道、大野ダム、リニアモーターカーの基地、猿橋、おまけに富士山!(ゴメン見えなかった)。でも走るだけでいっぱいだったかな・・・。また駐車場のロケーションも素晴らしいところだったと思っています。なんたって岩殿山の鏡岩の真下だったのですから。

(親方弐号:滝沢雄一)
 
 

表彰者

EXラリースト: 吉野保SS1SS2共にトップでゴール。最近まれなる文句無し気分爽快のEX。

ソリッドバイカー: 三浦一孝、ロスト無く堅実な走りをしていたのは実はミウラくんだけ?

ブービーバイカー: 堀内稔久SS1では堅い走りだったのにSS2ではスタート直後から爆発!挽回目指すも焦りがロストを波及して再起不能に。

松姫賞: 市川正人SS1ラストリエゾンの暗闇の中、ピックアップカーにも拾ってもらえないわパンクもするわというあらゆるラリーストの試練に堪える。

桜吹雪賞: 早川正人&菊島明佳SS2にて終始ファンライドウィズラブ!の楽しさをアピール。とれとればいくは孤独な競技という楽しみ方だけじゃありませんよ。みなさんも見習いましょう!

地図読み大賞: 相川創SS1の前半地図読み重視の区間にて得意の読図をアピール、常連陣を脅かす。

 
 

親方のツブヤキ

【もりやま編】

SS松姫はクリエイターのトラウマから構成されていると言っても過言ではないでしょう。

棚沢尾根とセイメイバン尾根96八ヶ岳バイクで“牛首尾根”という実走スタッフをビバーク寸前まで追い込んだ恐ろしい迷い尾根がありました。幸か不幸か当時石丸さんに後追いされていた私はそんな恐怖を多く感じることもなく、道のない尾根歩きの楽しさを覚えてしまいました。

松姫鉱泉から佐野峠への担ぎ上り97オブシディアン奥高野で標高差400メートルを道なし尾根の直登という恐ろしい担ぎ上りがありました。尾根ははっきりとひらけているのに上空を見上げても終点は見えない。あのときは確か2時間以上担ぎっぱなしだったっけ。

QP7“ししなべ大好き”00姫様の小径探検のQP“うなぎ御飯”がARRI.にたどり着けば食べられると思っていたのにという残念が心のキズになりました。ちなみに、このエリアのししなべの季節は1〜3月です。

全体のコースレイアウト97年以来続けてオブシディアンに参加するようになってからというもの、いつからかこんなロングなSSを構成してみたいと思うようになっていました。今回、広告の“ロングな”といううたい文句を言い訳にとって趣味の赴くままにルートをつないだところ、オブザーバーの石丸さんも「なにこれ?」とあきれるほどの超ロングなコースレイアウトになってしまいました。00九州オブシディアンのテンコ盛りSSに対してSSには緩急が必要だよとボヤきながらも、それに及ばずとも近しいSSを構成してしまった私はオブシディアンシンドロームにかかっているのかもしれません。今年のオブシディアンもとてもとても楽しみです。

【タッキー編】

うーん、ボクは終わってしまった事はすぐに忘れてしまうからなあ。トラウマって無いなあ。それでも、今回はシリーズ戦クリエイト3シーズン目と言う事もあり、「長いコースをつくってみたい!」と思っていたのは森山さんと同じ。過去2回は宿を基点にコースをつくったために、イマイチ納得がいかなかったのだ。しかし今回は、とても長く変化に富んだコースが出来たのでクリエイター自身も満足です。参加者のみなさんも充分満足していただけたと思っています。でもボクがただの参加者だったら、信玄迷路だけは参加したくないな。() 参加者の皆さん、お疲れ様でした。まるまる2日間、一緒に遊べて楽しかったです。まだまだ感想お待ちしています。
 
 

舞台創作: 信玄組

舞台原案: 伊藤康二

先達(親方): 滝沢雄一、森山貴幸

創作衆: 品田勝俊、塚田聖人、小口利恵子、喜内美和、古口容子

ご意見番: 伊藤康二、石丸英明(と印企画デスク)

勘定方: 加藤裕子(SBJ)

番号札原案: 伊藤康二

賞状原案、作成: 喜内美和、古口容子

賞品提供: と印企画デスク

当日仕事人:

SS松姫/ 滝沢(DEP.&実走)、品田(実走)、塚田(実走)、

喜内(PS0PC2)、小口(PC2&実走)、森山(PS1PC4)、

石丸(PC4)、古口(PC6)、加藤(PC8)、伊藤(ARRI.

SS桜吹雪/ 石丸(DEP.&捜索)、品田(実走)、滝沢(実走)、

塚田(PC2&実走)、伊藤(PC2ARRI.)、加藤(PC3)、

喜内(PC3)、森山(PC4)、小口(PC6)、古口(PC6&実走)

特別御礼: 賑岡町&猿橋町&七保町&小菅村&上野原町&梁川町

(ありがとう!) &秋山村住民のみなさん、長明園、大月市役所、

上野原町勤労青少年ホーム、小菅村長作老人会